令和4年度 第4回基礎研修

9月3日(土)基礎研修第4回目をオンラインにて開催し、11名の参加がありました。今回は“制度の理解”をテーマとしてお二人の先生にご講義頂きましたので報告致します。

 

●「地域包括支援センターの役割と連携」 講師 地域包括支援センタ―本部 堀之内 克之先生

高齢者支援(自立支援)の基本的理念や介護保険、地域包括ケアシステムと地域共生社会、地域包括支援センターの役割や多職種連携までのとても幅広い内容を、実例などを踏まえて分かりやすく教えて頂きました。地域包括支援センターが介護保険の基本的理念である「尊厳の保持」や「自立支援」に基づき、個別課題から地域課題まで幅広く対応している機関であることを再認識できました。また、困難事例も多く対応される地域包括支援センターの実例を踏まえた先生のお話を伺い、“倫理的事項を行動する指針にできる”ような支援をしていきたいと改めて感じました。

 

●「居宅介護支援事業所の役割と連携」 講師 鹿児島生協病院居宅介護支援事業所 阿久根 平先生

介護保険の基本について、介護保険制度の仕組みから介護保険サービスの鹿児島県内のサービス提供体制の実情まで詳しくご説明頂きました。また、連携のポイントとしてケアマネジャーがケアプランを立てるまでの行程等も詳細に教えて頂きました。このケアマネジャーの動きを踏まえた“事前相談”“や前振り”で連携がスムーズに運ぶということを今後の業務内にも活かしていきたいです。最後に、昨今の介護保険改定内容や2024年改定の論点等についての情報も詳しく教えて頂き、今後の改定の前に心構えができたように思います。

 

今回の堀之内先生と阿久根先生のお二人の講義を通し、連携を図る際には相手の“役割”“機能”“置かれる立場””限界“を知り相互理解を深めることがより良い連携を図る基本となることを学びました。また、どのような連携においても患者様のもっている課題に共に取り組む姿勢や人と人とのつながりを大切にすることが大事であることを教えて頂きました。今回の研修で、地域包括支援センター・居宅介護支援事業所について、日頃から連携を図ることの多い2機関の内容と“連携”を学ぶ大変良い機会を頂くことができました。今回、貴重なご講義を頂きました堀之内先生、阿久根先生、ありがとうございました。

(米沢病院 地域医療連携室 有川 里奈)